📘 قراءة كتاب イスラーム概論 第2章 【よき品格】より أونلاين
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道徳とよき性質 4
預言者(彼にアッラーからの祝福と平
安あれ)のよき道徳と性質
預言者(彼にアッラーからの祝福と平
安あれ)のよき性質
20
礼儀作法 27
1、挨拶の礼儀作法 29
2、飲食の礼儀作法 37
3、路上と市場での礼儀作法 48
4、旅行における礼儀作法 53
5、夢の礼儀作法 61
6、許可を請うことの礼儀作法 64
7、くしゃみの礼儀作法 67
8、病人のお見舞いに関する礼儀作法 70
9.衣服の礼儀作法 78
ここでは預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)がいざ
ない、それらを身に付けるよう人々に促した、最も重要な人格や性質、また彼
が備えていた道徳律について取り上げます。それらまるが全てのムスリムの良
い模範となり、また私たちがそれを身に付け、そして積極的に取り入れていく
ようにすることを目的とします。
1-至高なるアッラーはこう仰せられました:アッラー(との謁見え っ け ん)と来世
を望み、アッラーをよく念唱する者にとって、アッラーの使徒は実に良い模範
である。(クルアーン 33:21)
2-至高なるアッラーはこう仰せられました:許しの心を持ち、善を命じ、
無知な者たちから遠ざかれ。また悪魔からの誘惑があなたを悩ました時は、ア
ッラーの加護を求めなさい。本当にかれは全聴にして全知であられる。(クル
アーン 7:199,200)
● 最も素晴らしい飾り:
最もイーマーまるン1の完全な者は、最も人格の優れた者です。信仰者は優れ
た人格によって、サラー(礼拝)しサウム(斎戒、いわゆる断食)に勤める者
の位階にまで達するのです。そして最も優れた人間は最も人格の優れた者であ
り、最も優れた信仰者とは最も人格の優れた者なのです。ゆえに優れた人格を
身に付けることは、金銀を収集することよりも遥かに優れたことなのであり、
それはムスリムによって示される最も素晴らしい飾りなのです。
アブー・フライラ(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、アッラーの使徒
(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:「人々はちょうど金銀の
鉱脈のようなものである2。そしてジャーヒリーヤ(イスラーム以前の無明時代)
において最良であった者は、もし宗教理解を得るならば、イスラームにおいて
も最良であるのだ。そして魂は(それぞれ)多様に異なった形で集まり合って
1 訳者注:「8.イーマーンとイーマーンの諸特質」の項参照。
2 訳者注:つまりその根源や源泉である部分において、各々大きく異なっているということ。
5
いる。それゆえ互いに似通った者たちは近付き合い、互いに異なった者たちは
遠ざかり合うのだ。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承3)
● よき人格の徳:
1-至高なるアッラーはこう仰せられました:そしてあなた方の主からのお
赦し(を呼ぶ諸々の服従行為)へと急ぐのだ。その広さは諸天と大地の広さほ
どもあり、ムッタクーン(アッラーのお怒りと懲罰を招くような事柄から身を
慎む者たち)のために用意されたものなのである。順境においてもまた逆境に
あっても、(主の贈物を)施す者、怒りを押さえて、人々を許す者、本当にアッ
ラーは、善い行いをなす者を愛でられる。また不道徳な行いをしたり、自分自
身に不正を犯した時、アッラーを念じてその罪の御赦しを請い、「アッラーの外
に、誰が罪を赦すことが出来ましょう。」(と祈る者)、またその犯したことを、
故意に繰り返さない者。これらの者への報奨は、主からの寛大な御赦しと、川
が下を流れる楽園であり、かれらはその中に永遠に住むであろう。行為を精進
する者への恩恵は何とよいことであろう。(クルアーン 3:133-136)
2-至高なるアッラーはこう仰せられました:慈悲深き御方のしもべたちは、
謙虚に地上を歩く者、また無知の徒(多神教徒)が話しかけても、「平安あれ。」
と(挨拶して)言う者である。また主の御前に跪礼きれい し、夜を過す者たちである。
また、「主よ、地獄の懲罰をわたしたちから遠ざけて下さい。本当にあの懲罰は、
永続する罰です。本当にそれは悪い住まいであり、悪い休み所です。」と言う者
である。また(財貨を)使う際に浪費しない者、また吝 嗇
りんしょく
でもなく、よくその
中間を保つ者。アッラーとならべて、外のどんな神にも祈らない者、正当な理
由がない限り、アッラーが禁じられた殺生を犯すことなく、また姦婬しない者
である。だがおよそそんなことをする者は、懲罰される。復活の日には懲罰は
(罪に応じ)倍加され、その(地獄で)屈辱の中に永遠に住むであろう。悔悟
して信仰し、善行に励む者は別である。アッラーはこれらの者の、いろいろな
非行を変えて善行にされる。アッラーは寛容にして慈悲深くあられる。(クル
アーン 25:63-70)
3-アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いま
した:「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“あなた
方の内で最良の者は、もっとも人格の優れた者である。”」(アル=ブハーリーと
3 サヒーフ・アル=ブハーリー(3493)、(3336)、サヒーフ・ムスリム(2638)。引用はムスリムから。
6
ムスリムの伝承4)
4-アブー・アッ=ダルダーゥ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:
「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:“よき人格より
も(審判の日)の(善行の)秤に重いものはない。”」(アブー・ダーウードとア
ッ=ティルミズィーの伝承5)
5-アムル・ブン・シュアイブがその父親から、そしてその父親が祖父から、
そしてその祖父がアッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)から
伝えるところによれば、彼は言いました:「“最も私の寵愛を享受し、かつ審判
の日に私から最も近い場所に座を占める者を教えてやろうか?”すると人々は
黙り込みました。それで(アッラーの使徒が)それを 2 回、あるいは 3 回繰り
返すと、人々は言いました:“是非とも、アッラーの使徒よ。”すると彼は言い
ました:“(それは)最も人格の優れた者である。”」(アル=ブハーリーとアフマ
ドの伝承6)
● 最も人格と性質の優れた者:
よき人格と性質を身に付ける、最も容易かつ最善の方法は預言者ムハンマド
(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の手法を模範とすることです。彼の人
格はクルアーンそのものであり、彼は人々の内で最も優れた内面的及び外面的
性質を備えた方でした。彼は持たざる者には与え、彼を虐げる者を許し、親戚
関係を絶つ者に対しては良い縁を取り持ち、悪に対しては善行でもって返しま
した。このような事柄が人格の基礎なのであり、私たちがあらゆる状況におい
て彼の手法を踏襲すべきゆえんなのです。ただアッラーが預言者(彼にアッラ
ーからの祝福と平安あれ)に特別に定められたことは別であり、よく知られて
いるように預言者性や啓示、5 人以上の女性との婚姻、彼が結婚した女性は彼以
後には他の男性と結婚できないこと、サダカ(施し物)に手を付けないこと、
遺産を残さないこと、などにおいては彼以外の者がそれを真似することは出来
ません。
4 サヒーフ・アル=ブハーリー(3559)、サヒーフ・ムスリム(2321)。引用はアル=ブハーリーから。
5 真正な伝承。アブー・ダーウード(4799)、アッ=ティルミズィー(2002)。引用はアブー・ダーウードから。
6 真正な伝承。ムスナド・アフマド(6735)、アル=ブハーリーのアル=アダブ・アル=ムフラド(275)。
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預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の
よき道徳と性質
● 預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の美徳とよき人格:
1-至高なるアッラーはこう仰せられました:そしてあなたはこの上ない人
格を備えている。(クルアーン 68:4)
2-アブドッラー・ブン・アムル(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いまし
た:「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は下品なことを口にするこ
ともなければ、卑俗な性質でもありませんでした。そしてこう言っていたもの
です:“あなた方の内で最良の者は、もっとも人格の優れた者である。”」(アル
=ブハーリーとムスリムの伝承7)
3-アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「私は 10 年間預言者
(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)に仕えましたが、彼は私に対して文句
を言うこともなければ、“どうしてそんなことをした?”とか“どうしてこうし
なかった?”とか責めることはありませんでした。」(アル=ブハーリーとムス
リムの伝承8)
● 預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の心の広さ:
1-ジャービル(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「預言者は、何
かを請われてそれを断ることはありませんでした。」(アル=ブハーリーとムス
リムの伝承9)
2-イブン・アッバース(彼らにアッラーのご満悦あれ)は言いました:「ア
ッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は最良のお方でしたが、
ラマダーン月にジブリール(ガブリエル)と出会われる時には一層良きお方と
なりました。彼はラマダーン月には毎晩彼と会い、クルアーンを学んだのです。
アッラーの使徒はその善において、恵み深い風よりも良きお方でした。」(アル
7 サヒーフ・アル=ブハーリー(3559)、サヒーフ・ムスリム(2321)。引用はアル=ブハーリーから。
8 サヒーフ・アル=ブハーリー(6038)、サヒーフ・ムスリム(2309)。引用はアル=ブハーリーから。
9 サヒーフ・アル=ブハーリー(6034)、サヒーフ・ムスリム(2311)。引用はアル=ブハーリーから。
=ブハーリーとムスリムの伝承10)
3-アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いました:「アッラーの使徒(彼
にアッラーからの平安と祝福あれ)は、イスラームゆえに何かを請われて、そ
れを与えないことはありませんでした。ある男が彼のもとを訪れた時、彼は男
に山 2 つの間の羊の群れ全てを贈与しました。男は自分の民のもとに帰ると、
こう言いました:“民よ、イスラームを受け入れるのだ。ムハンマドは(この先
私たちが)貧困の恐れ(に遭遇すること)もない位の贈り物をしてくれたのだ
から。”」(ムスリムの伝承11)
● 預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の羞恥心:
1-アブー・サイード・アル=フドゥリー(彼にアッラーのご満悦あれ)は言
いました:「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は寝室の乙女よりも
羞恥心の強いお方でした。そして彼が何かを嫌っている時には、私たちはその
表情からそのことを察することが出来たものです。」(アル=ブハーリーとムス
リムの伝承12)
● 預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の慎み深さ:
1-ウマル・ブン・アル=ハッターブ(彼にアッラーのご満悦あれ)は言いま
した:「私は預言者(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)がこう言うのを聞き
ました:“キリスト教徒がマルヤムの子(イーサーのこと)の讃美において度を
越したように、私のことを度を越して称えてはならない。私はかれ(アッラー)
のしもべの 1 人に過ぎないのだ。それゆえ(私のことを)こう言うがよい:ア
ッラーのしもべ、アッラーの使徒、と。”」(アル=ブハーリーの伝承13)
2-アナス(彼にアッラーのご満悦あれ)によれば、少々知性の衰えた女性が
こう言いました:「“アッラーの使徒(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)よ、
あなたに頼みごとがあります。”(アッラーの使徒は)言いました:“何某なにがしの母よ。
ちょっとそちらに行きましょう。あなたの頼み事を叶えてやりますから。”それ
から彼は彼女と道を少し進んで 2 人きりになると、彼女の頼み事に応えました。」
イスラーム概論より、よき道徳と性質の徳、イスラームで推奨される礼儀作法などについて紹介されている記事です。
سنة النشر : 2016م / 1437هـ .
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